『キング 三月號』大日本雄辯會講談社 昭和16年3月1日發行

2019年10月12日

でました「わかもと」!

右上に配された木箱のデザインが、やたらかっこいいです。こうやって麻縄で木箱の蓋を固定し、物流ルート経由で全国に配送されてたんですね。

どこかにこの木箱残ってないかなぁ~。ぜひ入手したいものです。

見開き広告の左下「やせる薬」の顔写真が……、どこかの先代将軍様に似てるようなw

紙上国策回覧板

米以外の穀類、芋類を常用にしませう

空閑地を利用しませう

上級學校への入學はよく考へてからにしませう

常會は必ず開きませう

なるべく早く結婚しませう

右ページは「わかもと」の二色刷り広告になってます。この広告デザインは垢抜けていてポスターにしても良さそうに思います。昔の看護婦さんの衣装と優しげな表情も相まって完璧ですね!

瓶のラベルデザインも、現行品より昔のほうが雰囲気良いような……。これも復刻ラベルで再販すると嬉しいなぁ。

ちょっと小難しい記事などもあり

英米合作と太平洋問題を語る座談會

天の聲地の聲(名言名句)

新體制の確立に突入せよ

一行知恵袋

大山元帥と捨松夫人

物價繪統計

左下にキングレコードの新譜広告が入ってます。

母代の歌 松島詩子(片面 輝く青空 井口小夜子)

御存じでせうが

代用品の紹介がいろいろ記載されています。

代用レコード針には、バラや野生の茨のトゲを取って加工し、2~3日天日干しすれば、いい音で裏表2面聴けるようなことが書いてあります。当時の人は本当にそんな面倒なことしたんですかね?

そんなことするなら、使用済みの鉄針を研いだほうが楽な気がするのですが……。

連載漫晝 朗らか国策部隊

空爆下のロンドンを語る座談會

笑へ!樂しめ!そして働け!(愉快の王國)

左ページ、赤玉ポートワインの広告ですが、女性モデルがワイングラスを持つパターンじゃなくて、オッサンがスターターピストルらしきものを掲げてるバージョンです。

以下キャッチコピーは、原文ママなので右から読みです。

發出のへ建再康健

説明文は「丈夫になりたいお方のために……」と始まります。嗜好品としてじゃなく健康飲料的なアピールですね。

カラー刷りの小型綴じ込み広告ですが、裏面の方にある「ヒスタメント」という商品の会社名が寶製薬となってますが、この会社は味の素グループの会社のようで、現在でもグループ会社として存在(別名ながらも)しているようです。

新作落語 出征豆腐

代理部って何だろう??代理店みたいなことだろうか?

本体サイズより一回り小さい綴じ込み広告です。

またキングレコードの新譜広告がありました。

林伊佐緒 キング合唱団
新体制数へ歌
(片面)よいよい横丁

次の見開きには、キングレコードの二月新譜がより多く掲載されてます。

キングの洋楽テレフンケンってありますが、どういうことなのかよく理解できてません。洋楽だけ別レーベル表記だったんですかね??

左下に次号への意気込みが記載されてます。

いよいよ大發展のキング四月號!
時局の進展益々めざましき今日、キングは口繪に、
記事に、小論に、實話に、更に大飛躍いよいよ時
局に添ふ国民雑誌として皆様の御期待に副ふべく
大奮闘致して居ります。四月號を御期待下さい。

最終ページ見開きは、奥付と養命酒の広告になってます。

この養命酒の瓶が通常と違って、ビールの大瓶みたいな形なのが珍しいように思います。よくある胴が太くて尻すぼみの瓶じゃないのです。

昔はこういうサイズ展開もあったんでしょうかね??

裏表紙

裏表紙は、今もお馴染み花王石鹸の一面広告となっています。

新生日本の見地に立てば相も変らぬ東洋第……

戦時スローガン交じりのキャッチコピーなのでしょうか?最後のほうが破れて無いのでよく意味が分かりませんw

石鹸の紙パッケージは、シンプルながらも非常に魅力的です!特に三日月マークの表情にリアリティがあるところがいいですね。

こういうレトロデザインの復刻版を再販すると、結構話題になって売れるような気がします。老舗企業の共同企画として、昭和の前期・中期・後期の各時代デザインをセットにした復刻再販の「昭和レトロパッケージ」なんてのが出れば更に盛り上がるかも??

背景にカラー写真をレイアウトし、「色彩写眞 木村伊兵衛作品 富士カラーフィルム 6×6 使用」となっているので、元のプリントは高精細だったのだろうと思いますが……、印刷の色ずれがあって明瞭には見えないところが少し残念ですね。