『少年クラブ 三月号』大日本雄弁会講談社 昭和24年3月1日発行

2019年9月28日

(室外写生器)
「いい風景だなあ。」と思っても。さてかくとなると、むずかしいものです。この写生器を使えば、風景がそのまま、そっくりうつりますから。諸君が、いちばん苦心する構図のとりかたも、思うままにできます。

トンチスクールw

冒險兒プッチャー、漫画とされてますが文章との分量が半々くらいなので、挿絵の多い読み物って感じですね。

おっ!?四月号の付録がなかなか凄いですね!

国会議事堂大模型

最終ページの見開きです。

奥付を見ると定価は60円となってます。発行元である大日本雄弁会講談社は現在の講談社であり、老舗中の老舗出版社として今もなお健在ですね。

裏表紙の反対にあたる左ページは全てカラー広告になっておりますが、現在も広告商品の生産をしているのは、トンボ楽器だけでしょうかね。

三星ゑのぐ・ひのもとクレヨンゑのぐ・理研水彩絵具・ヨット鉛筆・スズランゑのぐ……、どこも現行商品は無いようです。

裏表紙

裏表紙は文房具の広告になってますが、カラー印刷で素朴なイラストが入ってるのがいいですね。

何と言っても珍しいのは、あの資生堂が販売する絵具広告でしょう!

化粧品メーカーのイメージしかありませんでしたが、考えてみれば化粧品も絵具も描く先が違うだけで、広義には似通ったものかもしれませんw

まぁ、資生堂パーラーなんつーのもあるわけですし、事業拡張にチャレンジングな企業体質が昔からあるのかもしれませんね。

以下、キャッチコピーを書き起こしてみます。

クリーム性ゑのぐの特徴

色が極めて美しい

のびがよく描きよい

寒さにもかたまらない

資生堂 水彩 ゑのぐ

中等用十二色 専門家用各色

クリーム性~ってところや、その他高品質を具体的に訴求しているあたりに、化粧品メーカーとしての矜持が感じられるキャッチコピーですね。

そのお隣の広告は、今もお馴染み三菱鉛筆です。

キャッチコピーは、

製図用

筆記用

色鉛筆

どんな球でも打ちまくる強打者

どんな紙にもスラスラ書ける

みつびしえんぴつ

三菱鉛筆みつびしえんぴつ

わりと地味なコピーではありますが、「少年と言えば野球好き」という理屈が概ね間違ってなかった時代らしさが、コピーにもイラストにも表れてますね。

右下には、こちらもお馴染みトンボ鉛筆の広告です。

コピーは、

あなたのお使いになる鉛筆は

次の条件を備へていますか?

  • かすれない!
  • 折れない!
  • 削りよい!

きれいに削れて、ハッキリ書ける!

トンボ鉛筆

東京 株式会社 トンボ鉛筆製作所

これは、鉛筆の機能性をストレートに訴求するという、地味ながらも好感の持てるコピーだと思います。

ブランドロゴとイラストの素朴さも、「らしく」ていいですね。

左下はメーカーそのものを存じ上げませんが、東洋堂繪具という会社の広告です。

質実剛健というか……キャッチコピーらしいものではなく、

最高級品

東洋堂繪具

東京 株式会社 東洋堂

との表記と絵具チューブのイラストのみという、極めてシンプルな構成の広告です。

商品に絶対的な自信があってこの広告なのか?特に競合他社との割付け広告なのを意識してなかったのか?不明ですが……、これはこれで男らしいってところですかねw

ページ下部にある、MADE IN OCCUPIED JAPAN とういう表記も時代を感じるところです。