COLUMBIA No.110A コロムビアのポータブル型蓄音機

2019年4月4日

1990年前後に、仙台三越か藤崎の催事場で期間限定でやっていた骨董イベントに通りがかり、衝動的に購入したものです。

当時、いずれ蓄音機で聞きたいSP盤の曲が頭にあって、蓄音機を入手すべく骨董市や骨董店などを見て回っていたので、「やっと買える範囲で満足できる個体を見つけられた!」と小躍りした覚えがあります。購入金額は5万円程度でした。

イベント会場に分割して与えられた一角に、十数台程度の蓄音機やその他の骨董品を並べて販売していた店主のおじさん曰く、「このコロムビアの蓄音機は、オーバーホール済みで動きも良いし、サウンドボックスがNo.9なので音も良い。5万円で買えるのはお得だよ」との説明内容だったと記憶してます。

当時20歳くらいで純真だった管理人ホシガメは、喜々として購入を決意し、その重いポータブル蓄音機を手に提げて市バスに乗り、自宅マンションに持ち帰ったのでありました。

昨今のオークション相場を見ると、管理人ホシガメが購入した価格の半額以下で同一機種の整備済み動作品が入手できるようですね。手頃な価格で卓上型の動作品が落札できそうなので、ついポチりそうになりましたが…なんとか我慢しました。

↓youtubeに実機演奏があったので参考まで

機構的な特徴

開口した蓋の部分にSP盤を何枚か収納しておけるようになっており、サウンドボックスに繋がるアーム部分は収納固定される機構となっています。

交換用の針を摘まみだしやすい収納ホールがあるのですが、上部蓋を閉めると同時に針のホールを塞ぐ蓋が密着し、持ち運び時に針がこぼれない工夫がされています。

その他、据置型(卓上型・フロア型)の蓄音機と同様にスピード調整機能なども当然あり、ポータブル型だから損なわれる機構といったものは特にありません。

動力となるゼンマイを巻く際のハンドルは、取り外しタイプではなく内蔵されており、巻く際には外側に引き出す仕組みになっています。

ただし、巻き軸から回転円を描く半径に相当するシャフトの部分が短く、決して巻きやすいものではありません。この機種の唯一残念な部分ではありますが、ハンドル紛失の恐れもないわけです。

音量や音質面について

音量はうるさいくらいによく鳴ります。

ホーン部は本体に依存するものなので、それ以外で音質に影響する部分としては、サウンドボックスと針次第って事になるわけですが、本個体に装備されているサウンドボックスNo.9は、鉄針との相性もいいのか非常にメリハリがあり、生音のリアリティが感じられる良い音を鳴らしてくれます。

ゼンマイ動力と針から拾った音を機構増幅させているだけなのに、本当に迫力ある音楽が楽しめることが不思議にも思え、初めて鳴らしたときは感動しました。

本機は演奏終了後のオートストップ機能があります。No.110AのAが自動停止装置搭載って意味ですね。

蓄音機で聴くSP盤の音には、不思議な癒やしがあるように感じます。

今後、蓄音機の実働品を安易に購入するのは我慢できそうなのですが、調子の悪い蓄音機を入手して直すほうに興味が湧いてきてるので、そのうち蓄音機のレストア記事を始めるかもしれません。

また部屋が散らかるだろうなぁ……。