コロムビアNo.460はハイブリッド電蓄の夢を見るか?

2019年5月2日

上記の記事にて、コロムビアのNo.460に付属していたサウンドボックスいじりに着手しましたので、今回はその後の状況と新たな活用予定です。

ダイヤフラムの自作に挑戦

サウンドボックスNo.9に入っていたダイヤフラム(振動板)が、純正ではなく高音ビビりもあったのでオーバーホールを試みるも、修理不可能な状態だったのは以前の記事の通り。

その後、ダイヤフラムの自作について調べたところ、ビールのアルミ缶によるダイヤフラム製作が成功事例としてあるようなので、管理人ホシガメも真似して挑戦してみました。

アルミ缶の横(胴回り部分)の切り出しは、ナイフとハサミにより簡単に処理できます。

切り出したアルミは、缶の形状に丸まってますので、弾力のある下敷きの上で丸みの上からドライバーグリップなどでしごいて癖を取ると、おおよそ平坦なアルミ板にすることができます。

次に、コンパス(コンパスの中心軸は、穴が開かない程度にさす。貫通させてしまうと加工時に亀裂が入りやすくなる)を使って半径 2.9mm 程度の円を描き、ハサミで丁寧に切り抜きます。切り抜いたアルミ板をサウンドボックスにはめてみて、引っ掛かりなく納まるようにハサミで微調整します。

そして、表面は印刷面が消えるまで&裏面も軽く紙やすりをかけ、ダイヤフラムを成型するための素材準備が完了です。

こりゃ難儀しますよ……

さて素材は準備できましたが、ここからが本番です。

ダイヤフラムが平坦なままだとカンチレバーに接続できませんので、アルミ円板の中央部をドーム状に盛り上げる必要があります。

コロムビア No.9 の場合は、約3mmくらいの盛りが必要でしょうか。平面なままのアルミ板を仮セットして、カンチレバーとの隙間を見たところ、おおよそ3mmくらいのようでした。(正確なサイズは、正常な状態の純正品を測ってみないと分かりませんが、どう測っていいのかわからずやってません。)

失敗作の数々

1枚目、いい感じにドーム形状ができつつあったのですが、ドライバーのグリップエンドでグリグリ伸ばしてる最中に、受け穴のエッジ形状に「バリッ」と……。

2枚目、1枚目より早く「バリッ」と……。

3枚目、紙やすりで弱るのかと思い、切り出しただけの状態から試してみるも、中心に割れが発生。(手もみでダイヤフラムっぽい癖付け遊び)

4枚目、台座なしでドーム径を大きめに伸ばそうかと……。これもダメ……。

5枚目までやりましたが、成功にいたらず一旦作業を終了しました。

冶具なしでは無謀かも?

根気よくやり続ければ、いずれは完成できるかもしれませんが、均一にドーム部を打ち出し、できれば二重三重の山谷も形成するためには、冶具を作った方が早いような気がしてきました。

因みに、4枚目のひび割れ前に、無理目ながらもテストでカンチレバーと繋げてみましたら、結構まともに鳴らすことができましたので、ビールのアルミ缶が有効な素材なのは確認できました。

冶具を作るといっても、金も手間もかけないのが前提なので、じっくり構想を練っていこうと思ってます。

別の遊び方もひらめいた!

ダイアフラムの自作方法は継続的に検討するつもりなのですが、別の正常なサウンドボックスNo.9もあるので、蓄音機の本体であるコロムビアNo.460の持つ木製ホーンを鳴らすことはできるのです。

でも、当面の「No.9ダイヤフラムなし」を何かに使えないか考える中で、面白そうなことを思いつきました。

それは……

上記の記事にある、電源不要なスマホスピーカーがヒントになりました。

今回は、正真正銘「現代の電蓄」になり得るのかもしれません。

サウンドボックスNo.9に仕込んだ中身は何でしょう?

そう、小さめのスピーカーユニットなんですね。

ど真ん中に納まってます。

どこから流用したのかというと、廃棄予定で部屋の隅にまとめてたPC筐体のひとつからです。サーバー用の筐体にビープ用スピーカーが付いていたのを思い出したのです。

いかにも安物ですが、いい感じにサウンドボックスに納まる直径サイズでしたし、ガスケット用の細いゴムチューブを仕込んで、丁度いい厚みでもありました。

因みに、同程度のスピーカーは今でも安く入手できるようですので、予備に買っておこうかと思ってます。

コロムビアNo.460のアームに付けてみました。あまりレトロ感が損なわれない感じがします。

シェルとカンチレバーも付いた状態にしたいのですが、このスピーカー内蔵状態では物理的に無理なのです。小型の平面スピーカーユニットがあれば可能だと思いますが、まぁそこまでしなくてもねぇ……。

機械のグリスアップや筐体各所の不具合を直してる最中なので、前面グリルのサランネット枠は外した状態です。

ハイブリッド電蓄がうまくいくようなら、ターンテーブル生地とサランネットを、もう少し明るめのものに交換しようかと思案しているところです。

コロムビアNo.460の木製ホーン内部です。音量はあまり大きくないですが、その分聴きやすくまとまっているというか、聴き疲れしない感じがします。(ハイブリッド電蓄に向いてるかも?)

この機種をイメージする参考になるか分かりませんが、販売当時の広告内容を紹介します。

  • コロムビア 蓄音器 第四六〇號 ¥60.
  • 渋い意匠と性能を誇る高級機です。二重モーターを装置してあります。
  • 豊麗なる音質!堅牢なる機構!これが蓄音器

なかなか勇ましいキャッチコピーです。

※この広告文言はゼンマイ駆動のことですが、この機種は電動モーターのバージョンもあったようです。

やはり当時は「蓄音機」じゃなく「蓄音器」表記なんですね。管理人ホシガメは蓄音機で慣れちゃってますので、あまり表記にこだわりはないのですが、蓄音機のまま行こうかと思います。(でも表記ゆれで蓄音器と変換することもあるかも……)

まだ筐体の直しも残っていますし、スピーカーユニットにスマホなどをつなぐためのパーツ類も揃ってないので、今回はここまでです。

余談ですが、アルミ缶利用の代用ダイヤフラム素材の真ん中をくり抜いてドーナツ状にし、昔のMBに付いてた薄い金色で硬貨サイズくらいのビープ用ユニット(圧電スピーカー)を組み合わせてみるのも、面白いかもしれませんね。