続・「地球の上に朝が来る」川田義雄とミルク・ブラザース
前回記事にて、「地球の上に朝が来る」川田義雄とミルク・ブラザースの手持ちのSP盤が、1950年の再販盤だったことに気づいてしまいましたので……。
早速、1940年リリース盤を入手いたしました!
レコード発行情報
タイトル:地球の上に朝が来る
作詞:川田 義雄
作曲:川田 義雄
編曲:平 茂夫
歌手・実演家:川田 義雄 と ミルク・ブラザース
製作者(レーベル):ビクター
リリース年月日:1940年6月
商品番号:A-4033
その他(ジャンルなど):かはッたコーラス
あらためて入手したSP盤

ジャケットも当時のモノに入ってるようですし、盤面もわりと綺麗でしたので満足してます。(SP盤サイズのショーレックスもありがたい)
ジャケット下部に、「一度御買上になりましたレコードは御取換又は御引取は致しません」と注意書きが記載してあります。また、その下には「ビクターレコードには是非ビクター針をお使ひ下さい」ともあります。
文字の横書きが、右から始まっているところに時代を感じますが、レコードのレーベル部分と歌詞カードの横書き部分では、左から始まっている不思議……。

歌詞カードの内容詳細
今回のSP盤も、幸い歌詞カード付きで入手できましたので、以下に紹介します。

山折りになっているものを開いた表面です。
左側が表紙で、川田義雄とミルク・ブラザースの面々の立ち姿があります。川田義雄さんの頭の上の方に、〇の中に公の字が入ってる青印がありますが、その意味は分かりません。何でしょうね??
定価が1円85銭と記載されてます。コーヒーが15銭くらいの時代ですから、現代の1曲程度の再生時間しかないSP盤は、割と高級品だったんでしょうね。

谷折りになっている裏面です。
前回記事でご紹介した歌詞カードよりも、情報量が多くていいです。
メンバーの似顔絵があり、各担当パートが歌詞に応じて記載されています。また漢字がルビつきで旧字体なのも雰囲気があっていいですね。
前回同様、読みやすいようにPDF化したものを以下に埋め込んでおきます。
A-4033『ぼういず伝説』あきれたぼういず
ついでになってしましますが、前回記事にて少し触れている、復刻CD版の『ぼういず伝説』も紹介します。

これは、川田義雄さんがミルク・ブラザースを組む以前の、あきれたぼういず時代の音源がメインで選曲された名作集です。
- レーベル:ビクターエンタテインメント
- 商品番号:VICL-430
- 発売日:1993年7月21日
- その他:VICL-61714として、2005年の7月21日に再発売されたようです。
「あきれたぼういず」は歌謡漫談でよくあるボーイズ芸の元祖とされており、川田義雄、坊屋三郎、芝利英、益田喜頓という、後の活躍からしても豪華なメンバーで結成された伝説の4人組グループです。
収録曲
- 四人の突撃兵
- スクラム組んで
- 空晴れて
- 商売往来
- 珍カルメン
- 四文オペラ
- 浜辺の抒情詩
- 大人の四季
- 嘘くらべ
- 魚河岸
- ハナに恨みは
- 浪曲ダイナ
- あきれた石松
- ダイナ競走曲
- あきれた紙芝居
- 地球の上に朝がくる
やはり気楽に聞きたいときはCDが便利なので、このアルバムも大変お気に入りなのです。
CD盤の選曲の中で手持ちのSP盤でも所有しているのは、珍カルメン・浪曲ダイナ・地球の上に朝が来る、の3曲だけなので、やはりビクター所有の音源から復刻されたCDアルバムは網羅的に聞けてありがたいです。(もう一枚SP盤で所有している「浪曲セントルイスブルース」が、CDに入ってなかったのだけは少し残念)
※CD自体は廃盤なのでしょうが、ビクターのサイトでストリーミング配信されてるみたいですね。