ポラロイドのオートマチック230ランドカメラ

2019年4月7日

今回は、少し前置きが長くなります。

管理人ホシガメは、縁あって20代の約10年間を写真業界で食わせていただいておりました。

仕事では、会社の機材を使っての撮影~現像~プリントまで一連の作業をするわけですが、趣味でもマニュアル一眼レフに凝ってしまい、PENTAX(ペンタックス)LXから始まってCONTAX(コンタックス)RTSⅢまで、銀塩写真にどっぷりハマっていた時期を懐かしく思います。

懐古趣味の管理人ホシガメですから、当然古いカメラにも興味が及びまして、国産一眼レフ初期のミランダを入手し、紗のかかった写りに言葉にできない満足感を感じるという、「人の斜め下を行く行為に耽ってしまう病」も発症してしまうのでありました。

閑話休題

大規模ラボでの就業から始まって、時代の流れによる現像所の解体とミニラボ化、その後のデジタル化普及初期まで、写真業界界隈で大変楽しく過ごさせてもらったのですが、銀塩写真衰退と心中するわけにもいかず、1990年代末に退職し業界を離れました。

その後まもなく、自分が購入し所有していた写真機材で価値があるものは、買取りに出し処分しましたので、今手元に残っているのはアルミのカメラバックとマンフロットの三脚、それと祖母の形見のオリンパスペンと父からパクったポラロイド230だけです。

という事で、今回は蛇腹が魅力の「POLAROID AUTOMATIC 230 LAND CAMERA」をご紹介します。

まずは全体像から

これが収納時の姿です。蛇腹とファインダーをたたむとカバーの中に納まるので、弁当箱くらいの大きさですね。見た目はシンプルで左上の「POLAROID」と右下の「230」のみって潔さです。

管理人ホシガメが生まれたころに買ったモノらしいので、1960年代末頃の製造だと思います。

撮影できる状態にトランスフォーム!

まずは表面カバーの上部に手をかけ上に少し持ち上げます。すると磁石で付いてた部分が離れますので、そのままカメラ前方にオープンします。それが、上記画像の状態です。

ちなみに表面カバーは簡単に取り外して分離できますが、そのままカメラ下部にぶら下げたままでも撮影に支障ありません。文房具のクリップボードみたいにバネのきいたクリップにモノを挟めるので、撮影後の写真をとりあえず挟んでおくとかできて便利だったりします。

今回はブログ用撮影のため表面カバーを分離し、ファインダーを起こして蛇腹を引き出して……。

このとおり、撮影準備完了です。なかなか良くできたギミックです。

子供のころは、このグレー系統の色遣いが気に入らず、「黒い方が蛇腹らしくてカッコいいのに」と思ってましたが、今となっては「なかなかシブくてカッコいいかも?」と思えたるするから不思議なもんです。

上下左右の外観

上記画像で赤く見えるのがシャッターボタンなのですが、画像でその少し上にある黒いプラスチック部分と、その対象になる左側の黒いプラスチック部分に指をかけ、左右に動かすことで蛇腹が前後に伸縮しピント調整をする仕組みです。

本体底面(画像左下)のレバーは、フィルムカートリッジを入れる裏蓋の開放用です。

左側には、シンクロ用の接点と本体をつなぐケーブルがあります。

右側には、シャッターボタンとレンズ機構部をつなぐレリーズがあります。

本体裏側の外観と内部

武骨で地味ですが、それもまた良し。

裏左側は電池ボックスになってます。特殊な電池が必要なんですが、以前使おうと思ったときに入手できなかったので、手持ちのリチウム電位に無理やり半田付けするという荒業をやってしまいました。

一応動きまして普通に撮影もできましたが、賢明な方はこうゆう無茶はなさらないでしょうね。

この開けた裏蓋部分に、ピールアパート式のフィルムカートリッジをはめ込むんですが、引き出し用のベロが外に出るような状態で蓋を閉めます。

ピールアパート式はその後の世代のポラロイドとは違って、撮影後にベロを引っ張って引き出す事により、ローラーでしごかれた薬品が印画紙面に塗布され現像が進むようになっており、その後少し待ってから印画紙をはがして仕上がりとなる「剥離方式」なのです。

背面から蛇腹奥(レンズ側)を覗いたところ。

余談ですが、カートリッジは確か10枚入りだったと思います。カラーもモノクロもありましたが、カラーは色被りっぽい変な色の仕上がりになるので気に入らず、もっぱらモノクロを使ってました。

ちなみに昔のミニラボ店(DPEショップ)でスピード証明写真の場合は、2眼とか4眼の業務用ポラロイドで撮影し、その場で証明写真用のサイズにカットして仕上がりなのですが、この業務用ポラロイドに使われるフィルムカートリッジがまさにピールアパート式でして、ポラロイド230にも使えるものなのです。

なので、当時時点でも骨董扱いだったポラロイド230ですが、管理人ホシガメの場合は業務用のカートリッジをお安く買えた状況もあり、現役さながらにポラロイド230を活躍させることができたのでした。

撮影方法

ピント合わせ

この「1」と白地の部分(と本体左側にもある同一形状の部分)を左右に動かしてピント調節をします。この画像では見えにくいですが、目測で合わせられるよう距離に応じたマークが上面に貼られていて、そのマーク位置でも大体のピント範囲を決めます。

さらにファインダー左の丸窓を覗くと、二重像合致方式でピント合わせができます。

シャッターを押すと思いきや……

「1」でピント、シャッターボタンに「2」と刻印あるから、シャッター押せばと思うかもしれませんが……。

その前に儀式が……

その前に「3」のレバーを押し下げておく必要があるんですよ。その後に「2」のシャッターボタンを押下し、本体横のベロを引っ張り出すと、同時にローラーで現像薬品が印画紙に塗布された状態になりながら、一枚分の印画紙と剥離用紙が出てきますので、しばらく待って印画紙をはがすと写真の完成となるわけです。

なんか番号の振り方が謎なんですがね……。

各部詳細

本体右側面の「4」は、フィルムカートリッジが入ってる状態だと紙のベロ(タブ)が出ている場所です。

フォルムスピードの目安表示があります。表示の切り替えは下部にあるレバーで行います。

フィルムスピードの設定変更はレンズ下部のダイヤルを回す。ダイヤル左のレバーは表示切り替え用 です。

レンズリングの回転で露出調整可能となってます。

レンズ機構部にAUTOMATIC 230の表記、その下には自動露出のセンサーがあり、一応は自動露出なのです。

LAND CAMERAの表記です。

ストロボ繋げたことないのですが、たぶんシンクロ用の接点だと思われます。

これは、ファインダーユニットがたたまれた状態のところです。立ち上げると磁石で固定される仕組みです。この磁石部分は表面カバーを閉じた際の固定と兼用になっています。良くできてますね。

最後は、「ポラロイドのオートマチック230ランドカメラ」の正面、ご尊顔でございます。今の時代の人がこれを向けられると「撮られる!」って緊張するかもしれませんね。

長くなりましたが、最後まで読んでいただきありがとうございます。